「安全保障上、サイバー空間は陸•海•空•宇宙に続く新しい領域です•••」

日経ビジネスonline2014年09月02日に掲載された内閣官房情報セキュリティセンター副センター長T氏の談話です。

私も含めて未だ耳慣れない言葉、「安全保障上」と前置きされると身構えてしまいそうですが、そもそも「サイバー空間」って何でしょう。支配したり占領されたりする領土のようなものなのでしょうか。

国の法律であるサイバーセキュリティ基本法にも、その定義はありませんが、「電子的方式、磁気的方式その他、人の知覚によっては認識することができない方式により記録され、又は発信され、伝送され、若しくは受信される情報」に関わる「情報システム及び情報通信ネットワーク」によって構成されるもののようです。

「昨年は256億件とサイバー攻撃が急増」という政府機関発表の報道には驚かされました。私たちの生活も含めて広く国の安全を脅かす懸念が高まっているのは確かにそのとおりです。

国境がなく、国の内側か外側かを区別することが難しい「サイバー空間」、その意味で海洋や宇宙空間と並ぶグローバルコモンズ(国際公共財)と位置付け、そこでの情報の自由な流通や経済社会を支えるITインフラの安全を確保する国際的なルール作りを進めることが急務だと思われます。