「モノのネット化」の光と影

家電や自動車を始めあらゆるモノがインターネットにつながる IoT(Internet of Things)の時代。

これはわれわれに光をもたらすとともに、セキュリティ等のリスクの問題が影として現れるとも言われます。
例えば、自動運転車がサイバー攻撃され、障害物を感知して衝突回避する自動制御システムが妨害されることなど。2014年8月4日米国での国際会議でその実験が行われ、車が段ボール箱に突っ込む映像が流れたというニュースは日経新聞でも報じられました。
《そしてこの影こそが、われわれに根源的な問いを突き付ける。それは「人間は何のためにモノをネット化し、ネット化されたモノをどのように人間にとって有用なものに育てるのか」という問いだ。》(小川和也著『デジタルは人間を奪うのか』86頁から引用)。デジタルマーケティングを専門とする同氏ならではの、ユーザーの視点を踏まえた指摘は、人間とデジタルを考える上で決して忘れてはならないものと思われます